Langara CollegeのLEAPに通ったのでどんな勉強をしたか書いてみる

バンクーバーにはたくさんの語学学校があるのですが、私は一時期Langara Collegeランガラカレッジ)付属語学学校LEAP(リープ)に通っていました。

今回はLEAPでどういうことを学んだのかやクラスの雰囲気などを紹介していきたいと思います。

LEAPプログラムについて

LEAPはLangara English for Academic Purposesの略で、ランガラカレッジが提供している英語学習プログラムのことです。

ランガラカレッジはイースバンクーバーの閑静な住宅街の中にある公立カレッジで、大学編入コースから実社会で必要とされる技術を身に着けるコースまで様々なプログラムを提供しています。

他のカレッジでは入学の際に求められることが多い高校の成績証明が必要ないので、留学生にも人気のあるカレッジです。

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LEAPはランガラカレッジの付属語学学校という位置づけなので、一番上のレベルを卒業するとそのまま本科に移行することができるのがウリです。実際は一番上のレベルに達する前にIELTSなど外部の英語試験やランガラカレッジの入学試験でパスする人が多いみたいですが、、、。

入学前にはレベル分けテストがあり、LEAPベーシックからLEAP8のどれかにクラス分けされます。各レベルとも7週間周期で、70%以上の成績を取ると次のレベルにいけます。先生曰く、まれに90%以上取る生徒が出てくるらしく、その場合は一つ飛ばしでレベルアップするそう。

LEAPの概要とレベル分け

LEAPの概要とレベル分け

授業内容

レベルにもよりますが、基本的にはアカデミックイングリッシュ中心になります。

段階的にエッセイの書き方を学んだり、プレゼンを通してグループでのコミュニケーションの取り方を学んだりと、今後カレッジや大学の授業で困らないようにカリキュラムが組まれている印象でした。

特に特徴的なのが、ライティングはもちろんのこと、リスニングやリーディング課題でも自分の手で文章を書くということに重きを置いている点です。

なるべくGlammaryやDeeplなどの便利なツールは使わないで、今持っている知識や語彙を使って自分の言葉で書くように指導されました。

また、授業中にはペアワークグループワークの時間もあり、話す機会もそこそこあったように思います。

LEAP4

LEAP4テキスト

LEAP4テキスト

私はプレイスメントテスト(入学テスト)の結果で、レベル4からのスタートでした。クラスの3分の2がレベルアップしてきた人たち、残りが私と同じようにレベル4からのスタートという感じでした。

週に一度テキストが配られ、それに沿って授業するのですが、量が多いのでガンガン端折っていきます(笑)

エッセイの書き方の基本(Introduction・Main・Conclusion)も習います。

授業や宿題で何回も型に沿って書く練習をするので、だんだんと体に叩き込まれていきます。テストでも内容云々よりもいかに型通りにまとまっているかを見られました。

また、グループプレゼンテーションも2回ありました。1回目は1人3分ほどで、2回目は5分ほどテーマに沿って話しました。

LEAP5

LEAP5テキスト

LEAP5テキスト

レベル5になると、流暢に話せる人も多くなってくるので、スピーキングが苦手な私はグループワークなどで苦労しました。

テキストの内容は、カナダのこと(先住民や文化、社会問題など)がメインになっているので読んでいて面白かったです。

また、大学の講義ではノートテイキングが重要になるようで、ノートを早く取れるように省略記号(↑や&みたいなやつ)を学んだり、読み物に線を引いたり補足を書いて理解を深める練習を授業でしました。

エッセイの書き方もLEAP4よりはもう少し細かくなり、トピックに対してのイデアの膨らませ方とかも習うようになりました。

宿題について

LEAPはほかの語学学校に比べてカリキュラムが厳しく、宿題も量が多いと言われています。ランガラカレッジのホームページには、1日2時間から4時間の宿題が出ると書かれています。

LEAP宿題の量

LEAP宿題の量

実際、私も平均2時間くらい、プレゼン前はもう少し時間がかかっていました。これを聞くとちょっと身構えてしまう方もいるかもしれませんが、LEAPは授業時間が1日4時間ほどと短いので、宿題が多かったとしても寝不足にはなったりしないので大丈夫ですよ。

私個人的には、LEAPの前に通っていた私立語学学校の大学進学コースの方が短期詰め込みでよっぽど辛かったです。LEAPは1レベル7週間かけて進んでいきますし、だいたいの人はレベル3~5スタートなのでいきなりついていけないほどの授業や宿題に苦しむことはないと思います

クラスの雰囲気など

LEAPは1クラス18人前後でした。中国系を中心にアジアからの生徒が多いですが、メキシコやブラジルなど中南米出身の人も結構います。

日本人はクラスに1人から3人と、私立語学学校に比べるとだいぶ少なめなので、日本人が少ない環境を求めている方には穴場だと思います。(バンクーバーは日本人が多いので私立語学学校では思っていた以上に日本人だらけということも。私がLEAP入学前に通っていた語学学校では8割日本人のクラスがありました。)

また、年齢層も比較的バラバラです。BC州では永住権や市民権を持っている人は公立語学学校の授業料が無料のため、留学生だけでなく移民してきた人も学び直しだったりキャリアアップのために学びに来ているからです。

しかし一方で、私立語学学校に比べるとクラスの人数は多いため、自分から積極的に発言する機会を作らないと1日ほとんど話さなかったということにもなりかねません。

いかに前に出れるかがLEAPでスピーキング力を鍛えるための鍵です。

先生との関係

昔からなのかどうかはわかりませんが、私が通っていたときは1クラスに2人担当の先生がいました。週の半分はA先生、残りはB先生というような感じですね。

私立語学学校は若い先生が多いのに対して、LEAPの先生方はベテランが多く、落ち着いた雰囲気でした。

また、私立語学学校はイベントやアクティビティなどで先生と仲良くなる機会も多いですが、LEAPではそのようなイベントはほとんどない上に、先生は他にもクラスを持っているので、あくまで先生と生徒の関係です。

これを良しとするかどうかはその人にもよりますが、勉強に集中したい人にとってはいい環境だと思います。

まとめ

将来的に本科で専門分野を勉強したいと考えているクラスメイトが多いこともあり、ランガラカレッジに進学予定の方には特におすすめだと思います。

こんな人におすすめ!
  • ランガラカレッジ本科に進学予定の人
  • エッセイやプレゼンテーションを体系的に学びたい人
  • 日本人が比較的少ない環境で学びたい人
  • 若い人が多い私立語学学校のノリに合わない人

一方で、アカデミック英語クラスの人数が多いことから、日常英会話などのスピーキング能力はただ授業を受けているだけではあまり伸びないと思います。

もし、スピーキング能力の向上に重きを置くなら、クラス内で友達を作っておしゃべりするとか積極的に発言するなど別のアプローチも必要かなと感じました。

私の場合は性格的に前に出るタイプではなかったので、話すことに慣れる目的もかねて学校の授業と並行してオンライン英会話を受けていました。

学校でとっさに言えなかったことをレッスンで見直したり、プレゼンの予行練習につきあってもらったりとスピーキング強化のためにかなりお世話になりました(笑)

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