【海外生活の洗礼】ベッドバグを約3週間かけて自力で駆除した話

ベッドバグサムネイル

最近、海外だけでなく日本でも被害が増えているベッドバグ。(南京虫トコジラミとも呼ばれているそうですね。)

私が住んでいるカナダも例外ではなく、噂には聞いていたので、渡航直後から注意はしていたつもりでした。

が、案の定、恐れていたことが現実に、、、。

知識としては持っていても、実際に体験してみると全然違うものですね。

今回は、そんなベッドバグと奮闘した話を書いていきたいと思います。

はじめに(注意!)

通常、ベッドバグの被害にあった場合には、これ以上被害が広がらないようにするために駆除業者を呼ぶのが一般的です。

特に、私たちが住んでいたバンクーバー(BC州)では、家のオーナーに責任があるとされており、本来であればこちらが自力で駆除する必要はないはずなのです。*1

今回は、オーナーに相談したものの駆除業者を呼ぶことに乗り気でなかったこと、個人で業者に依頼するには費用の面で難しく、致しなく自力でベッドバグを対処することとなりました。

幸い、発見が早かったこともあり、格闘の末に平穏を取り戻すことができましたが、繁殖力が高いので部屋中に広がってしまうともう個人では手に負えなくなってしまいます。

もしベッドバグかもと思ったら、まずは家のオーナーか物件を管理している業者さんに相談し、対処してもらうのが一番です。

私たちが行ったような自力での対処はオーナーが当てにならない場合の最終手段もしくは、駆除業者が来るまでの一時凌ぎとして参考にしてもらえると幸いです。

ベッドバグ疑惑から確信まで

違和感を感じたきっかけは、夜寝て朝起きると何かに刺されたような跡と痒みが数日続いたことです。

蚊だったら夜間だけ刺されるのはおかしいし、最初はダニかなと思っていました。

寝具を洗濯し、ベッド下を掃除してその日は様子を見ることに。

この時点で現物なり死骸が見つかっていればもっと早く対処できていたのですが、何も痕跡がなかったので気づくのが遅れました、、、。

さらに注意してほしいのが、ベッドバグに刺されると耐え難いほどの痒みが出て腫れもひどいイメージがありますが、あまり症状が目立たないタイプの人もいるようなのです。

どうやら、私もパートナーも後者だったようで、蚊に刺されたときよりも少し痒みが強いかな?くらいにしか感じませんでした。

ベッドフレームの上にうごめくアイツを発見

掃除の効果も乏しく、刺されるかもしれないという恐怖で眠りも浅くなってきた頃、ついにベッドフレームの上で動く虫を発見。

平べったくて5ミリにも満たないようなの小さな虫でした。

気持ち悪かったですが、証拠のために写真に収めたあと、ティッシュで潰すと赤い血みたいなものが、、、。

あ、これは間違いなくベッドバグだ。

動く実物を見たのは初めてなのに、その瞬間確信しましたね。

オーナーに相談するも、、、。

さっそく、メインフロアに住むオーナーに報告するも、駆除業者を呼ぶ料金を渋ってかシーツを温水でこまめに洗濯して様子をみるようにとしか言われませんでした。

部屋の広さや数にもよりますが、殺虫剤を撒くのに$1000~$2000かかるようで、個人で依頼するにも、留学生にとっては痛すぎる出費。

また、残り数ヶ月と経たずに引っ越しすることも決まっていたので、自力で対処することを決断しました。

ベッドバグ退治編

虫退治と言えば、殺虫剤。

当然ベッドバグにも効くだろうと思いましたが、卵には効かない上に、最近は薬剤耐性の進化したベッドバグが増えているそうであえなく却下となりました。

そこで、さらに調べていくと、どうやら卵にも成虫にも効くのがだということが発覚。

当時、何回も読んだトコジラミを退治する 3つの方法 - wikiHowには、衣類やシーツなど洗濯できるものは高温設定で洗浄・乾燥することと書かれており、こまめに実施しました。

www.wikihow.jp

 

また、洗濯できないベッドフレームやマットレス、カーペットなどはひたすらアイロンがけをし、熱攻撃を与えていきました。(記事にはスチーム洗浄が良いと書かれていましたが、持ってなかったのでアイロンを代用。)

ときおり焦げ臭いのを漂わせながら毎日毎日アイロンをかけ続けました(笑)

 

ベッドバグは暗くて狭い、暖かい場所が好みだそうで、見逃しがちなところにも生息します。

すべてをチェックするのは不可能に近いので、なるべく潜伏していそうな箇所をチェックしました。

  • マットレスの下
  • マットレスの縫い目や縁
  • ベッドのフレームや床板
  • 木製家具の隙間
  • カーテン
  • カーペット
  • コンセントの中

3週間かけてベッドバグとの闘いは終結

最初はマットレスを持ち上げるたびに這いまわる成虫を発見して、げんなりしていましたが、高温洗濯・乾燥とアイロンでの物理攻撃が効いたのか徐々に数は減っていきました。

そして、ついに姿を見なくなり、血を吸われることもなくなり、我が家に平和が戻ってきました。

その後もしばらくパトロールは続けていましたが、あれ以来被害は起きておらず、引っ越し先の家にも持ち込まれることなくベッドバグとは無縁の生活を送っています。

ベッドバグを持ち込まないように意識

今回は運が良いことに、ベッドバグがベッド周りから生息域を広げる前に退治できたので、アイロンや洗濯といった手軽な方法で対処することができました。

もう被害には遭いたくないので、より一層ベッドバグを家に持ち込まないように気を付けるようになりました。

その家にもともといたわけでなければ、侵入経路は人や物にくっついて外から持ち込まれることがほとんどだからです。

気を付けていること
  • 寝具類はこまめに洗濯
  • 中古品を購入したときは特に要注意
  • 外出後はなるべく寝室に入らない
  • 外出時の格好のままベッドに乗らない
  • 引っ越しする場合、内見時にも兆候がないか確認

とくに、引っ越しする場合、新居にベッドバグが住み着いていないかのチェックは最重要項目です。

下記で引っ越し先でベッドバグ被害に遭うリスクを減らす方法についても触れていますので読んでいただけると嬉しいです。

canadalife1.hatenablog.com

*1:BC州の賃貸に関する法律をまとめたガイドより。Bed Bugs and Other Infestations - TRAC